こんにちは、shunです。
みなさんは、普段自分の使う言葉にどれだけ意識を向けているでしょうか?
言葉には人を優しく包み込み、幸せな気分にさせられる反面、凶器のように人の心を傷つけることもできます。
それは他人に対してだけでなく、自分に対しても同じことです。
実はこの記事はかなり前に大部分を書き上げていました。
ですが発表するのは自信がなく、しばらく寝かせておいたのですが、思い切って本当の自分をさらしてみようと思いました。
自己否定したり、ネガティブに考えがちの人には、共感してもらえるところもあるかもしれません。
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とにかく自信がなかった
僕が思い出せる一番古い記憶は幼稚園時代、おそらく5歳のときです。
そのときから自分は自信がなくてネガティブだったことを覚えています。
その性格は小学校、中学校と進んでも変わりませんでした。
大失敗と自己否定の始まり
小学4年生の時、みんなで近くの川に行って地図を作るという授業がありました。
このあたりは草が多い、このあたりは水深が深い、このあたりはタニシが多いなどの情報も詳しく書いていったのを覚えています。
僕は地図を書いたりするのが好きという変わった子供だったので、色分けをしてかなり力を入れて書きました。
後日地図の出来が良かった数名が、学年全員の前で自分の地図を発表することになりました。
その中に僕が選ばれてしまいました。
当時から人前で話すのは嫌いだったので、やりたくないと言ったのですが先生にやらされました。
そして当日、学年全員(約120人)の前に立った僕は、緊張のあまり声も足もガクガク震えて、うまく話すことができませんでした。
発表した他の何人かはスラスラ平然と喋っていて、「みんなはできるのに、なんで俺はここまでできないんだ?」と強く思いました。
これがきっかけで自己否定傾向が強くなった気がします。
他人との比較が、自分の中での絶対的価値観になったのもこのころだと思います。
さらなる大失敗
中学生になって、野球部に入りました。
僕の友人が生徒会に立候補することになり、演説の日に全校生徒の前で「気を付け、礼」の掛け声を言う役目を任されました。
(ちなみにこのときも嫌がったのですが、野球部で声を出すトレーニングをしているからという理由で先生にやらされました。)
結果、シーンとした会場で数百人を前にガチガチに緊張して、今度は声が裏返りました。
それもすごく大きな声で。
このときは同じ野球部のチームメイトから散々バカにされたこともあって、より深く自己否定し、「なんで俺はこんなに緊張してうまくできないんだろう?」と思い悩みました。
野球部の中でも大きな声を出す機会はたくさんありました。
何度も声が裏返り、何度もバカにされ、自尊心は無くなりトラウマのようになっていきました。
それからは、あいさつするときにすら「変な声が出たらどうしよう」と考えてしまい、実際に何度もどもったり、声が出ないことがありました。
野球のプレー中も自信がなくて、なかなかいいプレイやバッティングができない。
試合が終わるたびため息をついて、「なんでこんなにダメなんだろう。」と自己否定していました。
夢も自己否定で壊す
14歳の時に音楽に興味を持ち始め、15歳でギターを始めました。
バンドを組んでライブをやったのですが、緊張して指が震え、家で簡単に弾けるフレーズが弾けないのです。
何回やっても緊張してうまくいきません。
「家では弾けるのになんで。」と何度も悔しい思いをしました。
周りには音楽的才能があって、緊張などせず自信をもって自分たちの演奏をするバンドマンたちがいます。
「俺は音楽的才能もないし、緊張もするし、自信もないからダメだ」と何度も否定的なことを自分に刷り込んだ結果、どんどん自信をなくし、6年間本気でやった音楽活動もやめてしまいました。
恋愛もうまくいかない
恋愛では自分に自信がないとモテません。特に男は。
それでも何人か自分と付き合ってくれた人がいました。
しかし自信がないので相手を信頼できない。
相手が優しくしてくれても、心から受け止められない。
だからちょっとしたことで嫉妬してしまうし、ひどいことも言ってしまう。
それで関係が破綻する、という繰り返しでした。
そのたび、「俺はダメダメで取り柄もない、性格も悪いし最低な男だ。あーなんでいつもこうなるんだろう。」なんて思っていました。
気持ち悪いですよね、こんな男(笑)
もしお金があって見た目が良かったとしても、そんな卑屈な奴と付き合いたいと思う人はあまりいないでしょう。
で、いつしか「恋愛=苦しいもの」という式が確立されてしまい、恋愛に対して消極的になってしまいました。
芽生えた危機感
あるとき僕は気付いてしまいました。
自己否定して苦しいと言いつつ、悲劇の主人公的なイメージを自分に重ねて酔っていることに。
これはコンフォートゾーンにとどまろうとする人間の性質によるものです。
コンフォートゾーンとは自分が心地よいと感じる領域のことです。
人間は変化を嫌い、コンフォートゾーンにとどまろうとします。
不思議なものでたとえそれが苦しいことでも、心の奥底で人間は変わることを拒むのです。
ブラック企業に勤めていて苦しいのにやめられないのも、お互いに傷つけあうだけのパートナーと別れられないのも、コンフォートゾーンにとどまろうとする働きによるものです。
僕は歳をとれば自然と安定した強い心になっていくんじゃないかという期待がありました。
だから大した努力もせず、自己否定するだけで自分を変える努力を怠ってきたのです。
でも20代に入って何も変わっていないことに危機感を覚え始めました。
「なにかしないと、一生このままだ。」と。
だから脳や心のしくみを学び始めました。
最初はうまくいかなくて当然
僕が最初に心理学や脳科学を学び始めたのは、22歳くらいの時だったと思います。
いろんな本を読みながら、「やったぞ。これで自分の人生は変わる。もうネガティブな自分とはオサラバだ。」とわくわくしました。
でもしばらくして気付くと、もとの自分に戻っている。
先ほどの章でもお話ししましたが、人間の脳は変化を嫌います。
たとえそれが自分にとって良いと思える変化であってもです。
この性質に逆らって、一気に大きな変化を求めようとしたからうまくいかなかったのです。
実際そこから試行錯誤して、4~5年かけてようやくうまく自分と付き合えるようになってきました。
今27歳なので、そうなったのは本当につい最近ということです。
もちろん今でも自信をなくしたり、ネガティブになってしまうことはあります。
これはどんな人にもあるでしょう。
ですが数年前と比べると、感情の起伏は相当穏やかになって、ネガティブ面でなく感謝に焦点が当たるようになってきました。
いきなり大きな変化を望まず、少しずつ変化していくことで、あなたも着実に変わっていけます。
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自己否定=自傷行為
僕は自己否定は自傷行為と変わらないと思います。
自分の言葉で自分を傷つけているわけですからね。
他人に対してものすごく辛辣な言葉をかける人はあまりいませんが、自分に対しては平気でそういった言葉をかけていませんか?
誰だってひどい言葉を受け続ければ、心が萎えてしまいます。
よく「他人に優しく、自分に厳しく」なんて言いますが、僕はその考えに賛成できません。
他人にも自分にも優しくすべきなのです。
もっと言うと、自分に優しくできない人が、本当の意味で他人に優しくすることはできません。
かつての僕は自己否定をしまくっていたがために、常に他人に対して相当批判的かつ敵対的でした。
物質的な面で考えると分かりやすいですが、人は持っていないものを与えることができません。
そしてこれは他のことにもあてはまります。
自分を楽しませられなければ、他人を楽しませることはできない。
自分を大切にできなければ、他人を大切にできない。
自分を愛せなければ、他人を愛することはできない。
だから誰よりも先に大切に、優しくしてあげるべき存在は「自分自身」なのです。
こういうことを言うと半笑いでバカにしてくる人が多いかもしれませんが、僕はこの考え方を意識し続けることで大きく変わることができました。
思考のつぶやきを変える
私たちは一日に約6万回の思考をしていると言われています。
その思考のつぶやきの割合が、ポジティブであればポジティブに、ネガティブであればネガティブになっていきます。
たとえば大人数の前でのプレゼンが大失敗に終わった時、ポジティブなつぶやきをする人なら「どうすれば次回は良いプレゼンができるか。」と考えるのに対し、ネガティブな人は「なんでうまくいかなかったんだろう。」などと考えます。
前者はHow(どうやって)と問いかけ次回につながる答えを探しますが、後者はWhy(なぜ)と考えてダメだった理由探しを始めます。
理由探しを始めると、もう自己否定にまっしぐらです。
「なんで自分はこんなに自信がなくて、要領も悪くて、準備しても緊張してうまく話せないし、何回やっても成長しないんだ。」
「あー、できないできない。まわりの奴らは簡単にできるのに何で自分はできないの?」
「絶対みんな陰で自分のことバカにしてるだろ。もうすべてが嫌。」
これらは実際に僕がよく心の中でつぶやいていたことです。
こうなるとネガティブのスパイラルから抜け出せません。
どんどん自分がダメな理由を探し始めます。
つらいですが、最初は意識的に「なぜ」を「どうやって」に変えていく必要があります。
戻ったように感じても、それは気のせい
あなたができない理由を探して自己否定に陥ってしまうのは、それが習慣化しているからです。
一度染みついた習慣を覆すのは並大抵ではありません。
先ほどもお話ししましたが、脳(潜在意識)が抵抗してくるからです。
だから少しずつ、少しずつ。
一旦改善しても、また元に戻ったように感じることもあるかもしれません。
僕もよく「もうネガティブから抜け出したと思ったのに、またものすごいネガティブになってる。どうすりゃいいの。」、ということがありました。
でも続けている限り元に戻ってはいません。
そう感じるだけで、確実に前に進んでいます。
使った言葉は少しづつ、潜在意識に蓄積されていきます。
海に埋立地を作るとき、土を入れていきますよね。
でもしばらくは海面上には何の変化もありません。
でも水面下では確実に土がたまっていっているのです。
そしてある一定のところまで土を入れ続ければ、ようやく水中から今まで入れ続けた土が顔を出します。
同じように潜在意識に良い言葉を入れ続けても、しばらくは何も変わっていないように感じるかも知れません。
多くの人はそれで諦めてしまいます。
「やっぱり性格を変えるなんて無理だ。」って。
でも着実に蓄積されていて、ある日ひょこっと顔を出します。
すると以前ほど努力していないのに、安定した気分を保てるようになります。
だから諦めずに続けてほしいですね。
おわりに
正直僕の経験なんて大したことはないでしょう。
もっともっと苦しい経験をしている人たちがたくさんいることも知っています。
それでも僕は僕なりに苦しみ、つらかったのです。
甘えと言われれば甘えかも知れません。
でも他人と比較して、とかではなく自分の中でその苦しみと向き合い、打ち勝ってきたことが、僕にものすごい自信を与えてくれました。
そういうわけで、今回この記事をアップすることに決めました。
今では感情に振り回されることが減って、穏やかで幸せを感じられる時間が増えました。
もちろん今回お話しした内容以外にも、運動をして食事に気をつけたり、良質な睡眠を取ったり、コミュニケーションをたくさん取ったりなど、様々なファクターが関連していると思います。
行動を変えるのは「言葉」です。
だからまずは言葉から変えていくことで行動が変わり、どんどん人生が好転するはずです。
僕はそれでかなり変われましたし、これからももっともっと幸せを追求していきたいと思っています。
長い記事をここまで読んでいただき、ありがとうございました。